5分で読む歴史的名著カーネギー『人を動かす』|たった一つの原則

5分で読む
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今回は歴史的名著 デール・カーネギーの「人を動かす」を紹介したいと思います。

読むべき啓蒙書を挙げろと言われたら必ずこの「人を動かす」が「道は開ける」とセットで挙げられますよね。

むしろ読んでいなくても「人を動かす」を挙げておけば問題ないくらいの域の本です。

「人を動かす」ってどんな本?

なんて質問を受ける恐れもありません。なぜなら、社会人なら読んでいて当然の本である、という共通認識があるから。

私は今回はじめて読みました。

読んでないって人に言えないけど、読む時間もないし…と悩んでいるそこのあなた。

大丈夫です。私がたった1つのキーワードで本書の内容の8割をカバーしてみせます。

ちなみに今回紹介するのは、創元社から出ている文庫版です。文庫版は持ち歩きやすい上に安価なのでおすすめです。

調べたところによると、オリジナルにはある1つのパートがバッサリ抜けているらしいのですが、それはおいおい読んでいくことにしましょう。

まずは今回紹介する1つの原則を押さえておきましょう。

本書の目次は以下のようになっています。

目次

そして赤字で書いた部分(全体の8割)はすべて「1つの原則」に集約されるのです。

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「人を動かす」 たった1つの原則

それは、「人の重要感」です。

重要感とは、「メンツ」「自尊心」「自己承認(欲求)」「良心」「自主性」と言葉を置き換えるとわかりやすいです。

人を動かすには、相手の「重要感」を損なわない、そして、与えてやることが大切だと説きます。

人は誰しも、他人に認められたいと思っており、自分はいつも正しいと信じたく、優越感を持っていたい、自尊心は傷つけられたくないというふうに思っているのです。

人の重要感 = メンツ(顔)、自尊心、自己承認(欲求)、良心、自主性

「人を動かす」のエッセンス終わり。

ではそれぞれについて少しだけ詳しくみていきます。

人を動かす三原則

人を動かす三原則

本書は、「盗人にも五分の理を認める」という難解なタイトルからスタートします。ここに書いてあるのは、「非難をするな」ということなのですが、これは、人は「自分の誤りを認めたがらない」もので、非難をされると「防御体制」を敷いて、自分を正当化したり、自尊心を傷つけられまいと反抗心を起こすということが説かれています。

「我々は他人からの称賛を強く望んでいる。そして、それと同じ強さで他人からの非難を恐れる」

人を動かす秘訣は、自分から動きたくなる気持ちを起こさせることで、そのためには相手が欲しがっているものを与える必要があります。その欲しがっているものこそが「自己の重要感」であるということです。自己の重要感はその他の欲求に比べて根強いものでありながら、なかなか満たされることのない欲求だといいます。この欲求を満たしてやれば、人は自ら動こうとするものだと著者は説いています。

3つめの「人の立場に身を置く」には、動かしたい相手が望むものを与える、もしくは与える方法を教えてやることによって「自ら動きたいという欲求を起こさせること」をテーマとしています。相手が望むもの、の中にはもちろん自己の重要感も含まれますが、それ以外でも問題ありません。重要なのは、自分が欲しいものではなく、相手が欲しいものに焦点を当てるということ。

人に好かれる六原則

人に好かれる六原則

本の題名が「人を動かす」なのに「人に好かれる」?と思われる方もいるかもしれません。実は原題が”How to win friends and influence people”ですので、人に好かれる原則についても述べられています。

人に好かれるアプローチとして、「自分を知ってもらう」方法があるかと思います。自分についてよく知ってもらって、その上で好きになってもらうということですね。私もそういうアプローチを取りがちですが、本書では「相手に関心を持て」と言っています。

とにかく相手の名前、関心ごと、好きなことについてよく知ること、そしてそれを話してもらうことが大切だと説きます。上に述べたアプローチのように、人は誰しも自分について知って欲しいのです。そして、ほめてほしいのです。そうすることで相手に重要感を与えることができます。

さらに笑顔で接することによって「私はあなたに好感を持っていますよ」ということを伝えることができます。日本のことわざにもありますよね。「目は口ほどにものを言う」と。

人を説得する十二原則

人を説得する十二原則

人を説得するためには、相手の反抗心や防御体制を敷くことを避ける必要があります。

その上で、相手の自主性や良心を芽生えさせ、動いてもらいます

議論をしてやっつけるのはスッキリするかもしれません。でも、議論でやっつけられた相手はどのように思うでしょうか?

ここでも、相手の重要感を損なわず、与えてあげることが大切だと説かれています。

人を変える九原則

人を変える九原則

ここもほとんど同じです。相手に重要感を与える。大切なのは、「謙遜と賞賛」です。つまり、自分を下げて(相対的に相手を上げて)、相手を上げるのです。


いかがでしたでしょうか。

本書の8割は冒頭に紹介した「自己の重要感」を与えてやることに焦点を当てています。自分が欲する物があるのなら、相手の欲する物をまず与えなさいということです。

自分について考える時間を、相手について考える時間に変えることができたら、あなたの人間関係はきっと改善することができるでしょう。

私はメーカーで働く技術者なのですが、周りには科学を修めた人が多いです。科学を修めたからこそ、人は論理で説けば動くと思っている人が多い印象です。

最後に私の心に刺さった言葉を本書から引用して終わりにしたいと思います。

およそ人を扱う場合には、相手を理論の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならない。

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